はじまりの物語

物語

 かれこれ?年前、私とパートナーである理佐はとあるところで出会いました。私はそこのアルバイトで、理佐は客でした。そもそもそこにはいろいろな客が来て、色々話したりトランプなどのゲームをしたり。私はとにかく明るく楽しく客と過ごしていました。いわゆる接客業でした。 

 理佐とは最初はあまり話すことはなかったかと思いますが、趣味的に気が合う部分があり、かなり私を気に入っていたようで、いつの間にか推されて就業時間のあとにデートをすることになりました。(なってしまった感が強いです) 

 そして、付き合い始めました。私は私、理佐は理佐で『自分自身を変えていく』という約束をしました。 

 実は私は気分障害適応障害で、嫌な事とかいろいろ問題を起こしてしまい、うつ病を患いその後自己破産と生活保護になっていました。とにかく女性が苦手で(ただし、恋愛に絶対ならないタイプの女性とはそれほど支障はないのですが…)小学生の頃から女子と手を繋ぐ事すらできず、学級会でそれが議題に挙がったほどでした。 

 一方、パソコンが趣味でもあり特技でもあり、デジタル物が大好きでプログラマーやパソコン屋の営業などもやっていたこともあり、一時期は凄い月給を稼いでいたことがありましたが、ADHD注意欠陥多動性障害)によるミスが度々重なり大手企業のシステムを止めてしまう引き金となってしまい、仕事に責任を持つことができなくなり、離職してもう二度とIT職には就きたくないと思っていました。だから全く関係の無い接客のアルバイトをしていました。 

 まだこの時は、理佐に解離性同一性障害を持っていることは全く知りませんでした。また、一方的に好かれていたこともあり、最初のうちは『もうどうにでもして』感もありつつ、それでも真面目に付き合っていくことにしました。 

 でも、その時に解離性健忘別人格に変わっていた間の記憶が本人にない)については理佐から聞いていました。でもそれがなんであるかは解ってませんでした。自分の銀行預金にあった残高ががマイナスになってしまい、それに気づいた親が勝手に弁済したと言う内容でした。 

 そして次の日に理佐から教えたつもりのない電話がかかってきました。私はたまに趣味で曲作りをしていて、有名な某ボカロに歌わせていました。いわゆる同人CDというやつです。私の母親からは毎度のごとく『今後一切曲を作らないで!』と言われてはいますが、こればっかりは自分でも続けていきたいと思っていましたし、知人からはむしろ好意的に思われていて、売れはしないけどライフワークです。 

 同人活動なので、連絡先住所などは公開していましたし、ジャケットにも表記していましたから、理佐にCDを渡していた時点で、家の電話番号と住所はバレバレだったわけです。 

 まぁ、そのあとどうなったのかはご自由にお察しください💦 

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