解離性障害本人がこれをやってはいけないこと、家族や身近な人がさせてはいけないことってなかなか解らないと思いますので、メモ的に書いておきます。参考まで。
本人に解離性障害を学習させようとしてはいけない
うつ病だと、直すのに森田式認知療法などがありますが、解離性障害の根本はトラウマによるものです。本人が障害そのものの内容を知ろうとすれば、トラウマの元を思い出すことになります。本人が自覚すれば治るという障害ではないので、本屋さんや図書館などにある解説本を本人に読ませたりするのも厳禁です。
まわりが解離性障害の本人や別人格のことを否定しない
これは本人がどのような障害を持っていたとしても当然ですが、本人は否定されたら当然落ち込んでしまいます。別人格についてもそうで、多くの人は複数の人格があることを怖いとか気持ち悪いとか言うかと思いますが、その人格は必要だからいるのです。基本的には周りが本人と別人格との関係性を含めて客観的に正しく理解しなければ症状は改善されません。
トラウマの原因になるものをできるだけ見せない聞かせない
トラウマの内容は人によりますが、ある程度コミュニケーションできていれば解るヒントはあるはずです。「〜〜は好きじゃない(嫌い)」などの言葉を話しているのを耳にしているでしょうか?すべてを知ることは難しいですが、こういった言葉に気をつけて、そのワードがうまくスルーできればトラウマ対策にもなります。
番外. トラウマ状態になってしまったら…
トラウマ状態は、多くの場合はパニックに陥っていて、話しかけると『ごめんなさい、いい子にします。』のような言葉を繰り返します。酷いときは落ち着かせようにも半分暴れているような状態にもなり、落ち着かせることが困難な場合もあります。
万が一トラウマ状態になってしまった場合は、まず原因を遠ざけ、落ち着かせる安心させる必要があります。はじめはなかなか難しいと思いますが、本人との友好関係が強ければ、なんとかトラウマ状態から復帰させることはできるはずです。
とにかく正しく本人を理解しましょう。